自分の病院と診察

毎日の動物の診察に追われて

ついつい

人間の病院へ行くのが後回しになりがち

 

今日も、飼い主さんから

「先生、目が赤いよ。血圧が高いのでは?」

 

右眼は早くから

白内障の手術を受け

眼内レンズを入れているため

眼の充血は少々ある

 

しばらくして

ベテラン受付スタッフからも

「先生、眼が赤いですよ!」

 

鏡を覗いて

ちょっとビックリ

 

右眼の右側の結膜に出血があり

真っ赤になっている

ホラー映画のように

 

しかし、右眼に違和感は無い

以前も出血したことがあったが

 

その時は、重い物を持った時だった

 

眼科で診察を受け

問題はなかった

 

今回もそうだと良いが

ひどくなる様だと

病院に行って診察を

うけるつもりではある
そうなると

動物病院を休診にして

病院に行かなければいけない

それが、ちょっと心苦しいのだが

 

日頃から

飼い主さんには

異常があれば

すぐに来て下さいと言っている手前

自分にもそれを実行しなければ

いけないだろうに

 

医者の不養生ならぬ

獣医師の不養生にならぬように

自分自身の健康管理

大事ですね

 

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動物病院の診察室から...

 

動物病院の休診日

年中無休の動物病院もあるが...

自分の動物病院は

獣医師が一人でやっている

休診日は必要だ

 

しかし

継続の患者さんや入院動物の世話で

休診日にも

何かしら仕事をしている事もあり

完全休日とならない事が多い

 

休診日の継続治療は

 

有効に休日を過ごしたいので

朝早く来てもらっている

 

もちろん自分一人で対応

スタッフさんはいない

 

準備、治療、片付け、会計

全て一人でやらなければならない

時間がかかる

スタッフさんのありがたみを

つくづく感じる時でもある

 

獣医師が複数人いる動物病院は

年中無休にしているところもあるが

交代で休日をとっているし

 

休日は必要

 

のんびりリフレッシュして

休日を過ごすことが

次のパフォーマンスに繋がると考える

 

数件の継続の患者さんの診察も終わった

 

さあ!

今日の休日は、何して過ごそうか

 

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動物病院の診察室から...

 

動物病院と設備と金銭感覚

動物病院を開業して今年で17年

 

動物病院を開業する時には

その設備費にいくらかけるか

頭の痛い思いだった

 

自分の病院を建てるとなると

土地、建物、設備機器、etc.

かけようと思えば、いくらでもかけられる

 

最初の設備を必要最低限に抑え

知り合いの先生から譲ってもらった機器

中古の機器で揃えてと

最小限のスタートだった

 

そして

軌道に乗ってから買い替えたり

新たな器械を導入した

 

それまで、月々の給料をもらい

その中でつつましく生活してきた者にとって

銀行から

今まで見たことないような金額のお金を

借りての動物病院の運営

 

ある程度の自信はあったが

開業当初はその資金繰りに不安が付きまとった

 

おかげさまで今まで

どうにか潰れずにやっていけているのだが

 

しかし...


その間に金銭感覚が変わってきた

 

なんといっても

医療機器の費用の高いこと

 

医療器械メーカーに

機器の見積もりを

持ってきてもらい注文する

 

麻酔器で何十万

モニターで何百万

エコーで何百万

 

何十万から数百万もの機器を

購入したり

買い替えたり

リースを組むことも度々だ

 

新車が買える金額の機器が

病院のいたるところに鎮座する

 

最初の頃は

 

こんな高い機器を購入しても

良いのだろうか?

 

と不安だった

 

しかし、最近では

 

良いものを買えば

より良い診察治療ができると

機器にすんなりと

投資ができるようになってきた

 

しかし、いったん仕事場を離れ

夕食の食材を買いにスーパーに行くと...

 

おっ今日は豆腐が安いから2丁買おう

 

さらには

 

値引きシールが貼ってある商品に

ついつい手が伸びている

 

 

生活費と仕事にかける費用の

金銭感覚の差に

苦笑している自分がそこにいる

 

 

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動物病院の診察室から...

 

利益と期末手当

自分の動物病院の決算月は

10月である

 

なぜ10月?

 

ちょっと中途半端なのでは?と思ったが

 

お世話になっている

会計事務所さんの都合もあって

この月に

 

フィラリア・ノミダニの最繁期が過ぎ

避妊去勢手術の手術が入り出す前の

今となっては

ベストタイミングの決算月だった

 

 

一年間働いてきた総決算

 

買い替えが必要な物

メンテナンスが必要な物は

計画的に経費として落とす

 

それでも

さらに利が出たら

スタッフさん達に

期末手当として出している

 

法人税として持っていかれるよりも

みんなで頑張ったご褒美

 

利益を、そのまま税金の対象としてみるか

みんなに分けて

スタッフさんの給料から間接的に

税金を払ってもらうか

 

給料の全てを

税金として持っていかれないので

スタッフさんとしては

嬉しいのではないだろうか?

 

そのかわり

利がでなければ期末手当は出ないよ

と言っている

 

おかげ様で

今まで全ての期で

期末手当をスタッフさんに

支払う事ができている

 

獣医師である自分だけでは

仕事は回らない

スタッフさんが、お互いの仕事を理解して

テキパキと動いてくれているため

上手く回っている

みんなも、頑張った分だけ

期末手当として返ってくるので

モチベーションアップになるのでは?

 

給料やボーナスを支払う時

みんなの嬉しそうな顔を見るのが

楽しみなのだが

みんなは結構クールに受け取っていく

 

もっと嬉しそうな顔をしてくれると

こちらも、さらに財布の紐も緩むのだが

 

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動物病院の診察室から...

 

 

 

 

ダメな自分を認めると、謙虚になれる

「50の手習い」ではないけど

50歳を過ぎてから、英会話を習っている

 

中学生の頃から

英語にはコンプレックスを持っていて

どうも苦手意識が抜けない

 

当然ながら、話すとなると

しっちゃかめっちゃかである

そんな、英語コンプレックスの塊が

今更ながら、英会話教室に通うことになった

 

外国の飼い主さんが来院して来た時のため

娘が、国際関係の大学に通っているため

外国語を習う事で、認知症の予防になるため

などが、主な理由

 

特に、娘が外国のボーイフレンドを連れて来た時に、英語でコミュニケーションがとれたらカッコいいのでは?という、不純な動機が1番にあった。しかし、娘にはその気配が無いのだが...

 

はじめてみると

いかに、英語が口からでてこない

全くもって文法も、しゃべるとなると

ぶっ飛んでしまう

 

英語の文章を読んだり

問題を解いたり

英語の文章を書いたりは

時間をかければ、なんとか出来るのだが

ヒアリングとスピーキングの

できないこと半端なし

 

しかも、若い時と違って

物覚えも悪くなっている

週一回の英会話教室では

進歩どこか、後退しているような状態

なんとも情けない

 

毎回のレッスンの後では

目いいいっぱい落ち込む

 

家に帰ると、

「どうだった?」と聞いてくる旦那の質問に

「今日も、上手く話せなかった

 英語で話すのって難しいね」

と、いつも同じ答え

 

今日も、できない自分に少々落ち込みながら

自宅に帰る道中で

 

ふと、思った...

日頃、動物病院では

先生、先生とおだてられ

偉そうな立場で仕事をしている

そんな立場ばかりだと

慢心してしまうかも知れない

 

そんな自分にできないものがあり

そんなダメな自分を認めると

謙虚になれるのではと...

実るほど、頭を垂れる稲穂かな

 

実るほどの実力もないのに

偉そうにならないように

 

今日も、英会話教室

落ち込む自分でした

 

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動物病院の診察室から...

 

 

 

獣医さんとTwitter

最近、Twitterをよくみる

ちょっと暇つぶし

 

いろんな人が

色々なことをツイートしている

 

職業柄

獣医さんをフォローする事が増えてきた

 

動物病院の仕事

経営

スタッフの人間関係

様々な飼い主さん

 

そのつぶやきに目を通す

 

それらをみるにつけ

 

関心してしまう

 

みんな頑張っている

 

夜も手術をした

救急疾患を治療した

休みがない

徹夜の経過観察

セミナーの参加

 

それが、毎日ではないにしろ

いつ休んでいるのだろう?

とてもハードな生活をしているように思える

 

そんな

つぶやきに刺激をウケて

まだまだ、頑張ろうと思うこの頃である

 

 

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動物病院の診察室から...

 

 

身体の健康と精神の健康

「健康」という言葉をよく耳にする

 

一般的に

身体のどこにも不具合がなく

病気にかかっていない状態を

示しているように思う

 

私が考える健康とは

主に身体的なものが主だった

 

学生の頃に、膝を怪我して

少々、無理は効かないが

日常生活を健康に暮らせているし

 

毎年の健康診断では

特に異常は認められていないから

健康と思っていた

 

しかし、数年前

仕事のことで精神的に不安定になり

そのため、仕事にも

影響がでる状態になった事がある

 

その時の事を振り返ってみると

ああ、人はこうやって

精神を病むんだと理解した

 

出口が見えない地べたを這っているようだった

 

その時から

精神の健康をも意識する様になった

 

今、動物病院を経営し

小動物の診察・診療を行なっている

 

その仕事をしていくうえで

よく思うことがある

 

自分が心身ともに健康でなければ

病気でやってくる動物達をしっかり診れない

 

ということ

 

どこか身体が具合が悪ければ注意力が削がれ

見落としも出てくる

 

50歳を優に過ぎ

段々と

身体的に無理が効かなくなってきた

 

そのため

心身ともに健康であるためには

あきらめなくてはならない事も増えてくる

 

無理をして

自分を犠牲にしていては

身体も心も悲鳴をあげる

 

それを

いち早く察知して対応しなければ

仕事どころか生活にも支障がでる

 

「身体の健康」と「心の健康」

整えていますか?



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動物病院の診察室から...