動物病院と設備と金銭感覚

動物病院を開業して今年で17年

 

動物病院を開業する時には

その設備費にいくらかけるか

頭の痛い思いだった

 

自分の病院を建てるとなると

土地、建物、設備機器、etc.

かけようと思えば、いくらでもかけられる

 

最初の設備を必要最低限に抑え

知り合いの先生から譲ってもらった機器

中古の機器で揃えてと

最小限のスタートだった

 

そして

軌道に乗ってから買い替えたり

新たな器械を導入した

 

それまで、月々の給料をもらい

その中でつつましく生活してきた者にとって

銀行から

今まで見たことないような金額のお金を

借りての動物病院の運営

 

ある程度の自信はあったが

開業当初はその資金繰りに不安が付きまとった

 

おかげさまで今まで

どうにか潰れずにやっていけているのだが

 

しかし...


その間に金銭感覚が変わってきた

 

なんといっても

医療機器の費用の高いこと

 

医療器械メーカーに

機器の見積もりを

持ってきてもらい注文する

 

麻酔器で何十万

モニターで何百万

エコーで何百万

 

何十万から数百万もの機器を

購入したり

買い替えたり

リースを組むことも度々だ

 

新車が買える金額の機器が

病院のいたるところに鎮座する

 

最初の頃は

 

こんな高い機器を購入しても

良いのだろうか?

 

と不安だった

 

しかし、最近では

 

良いものを買えば

より良い診察治療ができると

機器にすんなりと

投資ができるようになってきた

 

しかし、いったん仕事場を離れ

夕食の食材を買いにスーパーに行くと...

 

おっ今日は豆腐が安いから2丁買おう

 

さらには

 

値引きシールが貼ってある商品に

ついつい手が伸びている

 

 

生活費と仕事にかける費用の

金銭感覚の差に

苦笑している自分がそこにいる

 

 

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動物病院の診察室から...