動物と寄生虫
日本では
人間に、寄生虫が寄生することは
稀なんだろうけど
動物では
寄生虫をみつけることは
日常茶飯事である
ノミ、マダニなどの
外部寄生虫
消化管に寄生する
回虫、鉤虫などの線虫類
瓜実条虫、マンソン裂頭条虫などのさなだ虫
コクシジュウムなどの原虫
心臓に寄生する、フィラリア
皮膚に寄生する、疥癬
などなど…
検査すると結構
出て来る、出て来る
肉眼で観察が出来るものもあれば
顕微鏡を使わないと
分からないものもある
その中で
顕微鏡で観察できる
寄生虫の動きが
何とも言えず、好きである
顕微鏡の視野のなかで
あるものは
短い手足を動かして
風船が、ゆっくりまわってる様だったり…
線虫がくにゃくにゃと
踊っているようだったり
原虫が
くるくると回転していく様子に
しばし、見とれてしまっている
こんなことを書くと
気持ち悪がられるが
その単純な動きが
何とも言えず
私の感覚にヒットするのである
以前
東京目黒の寄生虫館を
訪れた事がある
ここには
年間、一定の来観者があるというが
みんな
こわいもの見たさや
気持ちの悪いものが好きなひとなのか?
しかし
ホルマリン漬けの標本よりは…
動いている寄生虫の方が
面白いよ~
動物病院の診察室から…
通勤と仕事
仕事場に仕事に行く
通勤
無いに、こしたことは無いのだが…
自分の職場は直ぐ隣
棟はつながっていないが
家の玄関を出て10歩もかからずに
動物病院の戸口に着く
便利ではある
動物病院を設計する時に
住宅とは絶対別棟にと考えていた
仕事と自分の時間とをしっかりと
切り離したかったから
と言っても、隣だけど
動物病院を開く前は
仕事場にマイカー通勤していた
四季を通じて同じ道を行く
同じ道だが同じではない
その、時々の小さな変化が嬉しかった
また
通勤中に切り替えができる
今から、仕事モードだぞ
と…
以前
大リーグの鈴木イチロー選手の
特別番組を見た時
イチロー選手は
スタジアムへ向かう車の中で
気持ちを切り替える
儀式のように感じていたようだ
確かに
職場に向かう間に切り替える
10歩とかからずに到着する
隣でも
その間の気持ちの切り替えは
必要だった
仕事へ向かう通勤中に
あなたは、何を思う?
動物病院の診察室から…
年に一度の健康診断
一年に一度、病院を休みにして
スタッフ全員の
健康診断に行っている
以前は
休診日にそれぞれで
行ってもらっていたのだが
それでは、休みにならないし
せっかくの休みが潰れてしまう
そこで
年に一度ぐらいは、病院を休みにして
皆の健康診断に行くようにした
病気の動物をケアするには
健康な人であるに、こしたこたはない
また、貴重な人材のメンテナンスは
しっかりとしなければならない
機械は、壊れたら買い換えがきくが
優秀な人材の替えはそうそう見つからない
また、健康診断に行き
色んな、健康診断を受けることによって
身をもって、
診察される動物の気持ちが解る?
しかし…
日ごろ、採血する側から
採血される側になると
ビビってしますね~
採血上手な看護師さんで良かったと
ホッとしたり
採血下手な看護師さんでは
自分に採血されるイヌネコの気持ちが
良くわかるのは何故でしょうか?
動物の診察室から…
コロナウイルス対策
まだまだ
分からないことが多いウイルス
専門家の研究により
どんどんと、そのベールがはがされ
明らかになってきている
知れば知るほど
巧妙なウイルスだと感心さえする
そこで
当院の感染対策大作戦!
診察ごとの消毒・手洗いは
今までもやっていたが
不特定多数の人が来院するため
さらに
出来ることは何でもやる
入口には、アルコールハンドジェル
スタッフ全員にマスク、手袋
窓を開けて換気に気を付ける
受付には、ビニールのカーテン
待ち時間は、外か車で待ってもらう
診察室には、付き添いは一人で入室
診察終了時の消毒徹底
等々
けっこう
めんどくさいのだが…
飼い主さんは、素直にこちらの指示に
したがってくれる
田舎に開業しているため
人口密度そのものが少なく
公共交通の利用者も少ないので
ダイヤも不便
そのため
車での移動が多い
しかし…
糖尿病の罹患率は
全国でもトップクラス
このため
コロナウイルスにかかると
重症化しやすいだろう
予防できることは、全てして
息をひそめて
治療薬の確立
ワクチンの開発
を、望む限りである
動物病院の診察室から…
コロナウイルス流行に思う
世の中は、コロナウイルスで一変した
それまで、平和に過ごしていた日常が
このウイルスのおかげで
ガラリと生活が変わった
自分が生きている間に
こんな事がおきるとは思わなかった
スペイン風
ペスト
等々
これまでに、パンデミックを起こし
何万人もの命を奪った病気
その危機が
コロナウイルスの流行で
身の回りで、現実に起きている
不要不急の外出制限
都市のロックダウン
経済活動の低下
それまで
テレビでお馴染みのタレントが
あっけなく死亡するニュース
巧妙なウイルスの特性に
人々は翻弄されている
予防できることは、なんでもやり
後は、一日も早く
治療薬、ワクチンの開発を
望む限り…
明日は、我が身
終活でもはじめなければと
思うこの頃である
動物病院の診察室から…
目の前の動物が一番大事
一日に来院してくる動物達
一日に、30頭から
多い時で、50頭を超えるときもある
診察室に入って来て
診察台の上に上がった動物は
こちらにとっては
一日の来院頭数分の1
しかし…
飼い主さんにとっての
その動物は
1分の1
この事は
診察する時に
忘れてはならないこと
ついつい
診察の流れで
次の動物の状態に目がいってしまう
それも
診察をスムーズに行ううえで
大切だが
それを追及するために
目の前の患者さんが
なおざりになりがちになる
目の前の動物が一番大事
改めて、胆に命じて
診察、診察
動物病院の診察室から…